My Reel

サンダーで沢山釣りますね!
何か秘訣でも有るんですか?

こんなお声掛けをいただけるように成って数年。
元々ハードベイト中心(実際に釣行時間に95%以上)の私には
「巻き続けることですよ」なんて軽くお答えしておりましたが
最近本当にそーなのかな?と思えることがありました。
結構無責任的に「投げまくって巻きだけですわ」なんて
とりあえずお答えしてましたが最近少しだけ判ってきたことがあります。

それは、ずばり「リール」なんです。たぶん・・・。

実際に最近のリールってすごい性能だとは思いませんか?
私は個人的に元々DAIWA→現在SHIMANO派ですが特に材料の
軽量化とブレーキ性能およびギア比に各社が切磋琢磨しています

そこで皆さんはリールに求める物は一体何でしょうか?
私は琵琶湖と霞ヶ浦の東西両ビッグレイクで釣りを
する機会があるので敢えて言い切れますがリールは
使うステージによって要求される条件に差があるということです
同じように使う人間によって要求される条件にも差があります
どー言うことか、つまり簡単に説明してみます。

あくまで以下は私の個人論なのであしからず!
決してここのメーカーがエエとか悪いとかちゃいますので
ここら辺をご理解下さいな

<かなり長文>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

現在私がメインにしているのはSHIMANO社製ベイトリール
カルカッタコンクエスト201デジタルコントロールほぼ年中これのみです。
一部ギア比7:1のメタニウムマグDC7を使いますが基本は201DCです。


ちなみに真冬はこんな感じでALLハードベイトです

メインはカルカッタコンクエスト201DCでして
これを時期によりけりですが最大7台積み込んで出船します。
このリールは世間を凌駕したいわゆるデジコンという電子制御の
ブレーキ機能を丸形リールに搭載したことで有名ですが

特にこのデジコン性能にこのリールの魅力を感じていません。
正直に言って2番目に魅力を感じる機能なんです。
デジコン機能はバックラッシュ発生を可能な限り低減させる機能
という面では投げまくる私には必要だろ!と言われるのも当然です
でも私的にこのリールを使う魅力はもっと他のところに有るんです。

ではこのカルカッタコンクエスト201DCの最大の魅力は?

それはギア比5.0:1といういわゆるLOWギアと呼ぶ機構です

最近では7:1というハイスピードモデルが脚光を浴びる傾向に
ありますがこのギア比が巻物系ルアーに与える影響力は本当に大きいです。

これは自称琵琶湖でもっともクランクベイト投げているという私が
ハードベイト全般に対する確固たる持論を展開するところですが
ルアーが泳ぐ速度(巻くスピード)が魚に対してバイトチャンスに
もっとも大きな影響を及ぼすと私は考えております。
簡単に巻くスピードと言っても難しいし幅が広い状態を指しますが
結論的に言うと
早くても遅くても駄目だということです。

可能な限りゆっくり巻く!

こんな表現をハードルアー解説がされています。
耳にしたり雑誌などで目にする機会が多いと思います。
ゆっくり巻いてもよく動くルアーとかいう表現も含まれます

フルキャスト時のハンドル1回転と手前まで巻いてきた時の
ハンドル1回転ではルアーが手前に来れば来るほどハンドル
1回転あたりのライン巻き上げ量は徐々に増加してきます。

理由はスプールにラインが巻かれてスプール径が大きくなるから

理想を言えばリーリングスピードは徐々に遅くしないとルアーは
段々泳ぐ速度が上がってくるということです。
もちろんほんのわずかな違いしか発生しませんが・・・。
実際にリーリングスピードを調整しているというよりはルアーが泳ぐ事に
よってライン/竿を介して体に伝わってくるブルブル感が一定に
成るように勝手に体でリーリングスピードを調整していると思います。
これはあくまで私の予測/推測ですので根拠無いですよ。

あと私はサンダーシャッド等の巻物で釣れない人と同船時に
敢えて自分と比べてリーリングスピードがどうなのか様子を見ます。
それで判ったのは「私より遅い人は非常に少ない」ということです。

これは結果的にハードベイト系の釣りが得意とか不得意とか
ある程度影響は有ると思いますがまず絶対的に根本な部分です。

当然ながらサンダーシャッドなども私の方がゆっくり確実に泳いで
来ているからバイトチャンスも多い!と思いたいところです
真意のほどは定かでは無いですが結構な確率で私が
「もう少しゆっくり巻いてください」とアドバイスを入れた後に
釣れているのも実際に複数回経験したことがあります。

人間は焦ったり状況変化があると実行している往復運動が
知らないうちについつい速くなりがちな動物のようです。
<もちろん同船ゲストの過去すべてビンゴでしたから>


例えば「少し速いですね!」なんていうといきなり
やり過ぎでしょ!ぐらいに遅くなってしまう人が代表例です。
しかもポイント移動したらまた元々の状態に戻っている方が
非常に多いことがこの根拠の証明になるとおもいます。

またギア比が高いリールは全体的として巻き抵抗が強いので
知らないうちに竿を握っている手とリールを巻く手に力が入って
余計に早く巻きすぎてしまう方向に作用するようです
もちろん手も疲れますよ・・・。

そこでギア比の低いリールが活きてくるんですよ・・・。
早く巻く能力は人間には限界があります。
でもこれはコントロールや修行/練習である程度速度UPは
可能となりますが遅くするのは誰でもできます。
究極ではリーリングを辞めればSPEEDゼロですから。

遅く巻いているつもりでも知らないうちに早くなってしまう
傾向があるからこそ敢えてLOWギアを私は使うんです。
早く巻こうと思えばある程度は自分の努力/技術で対応可能
言い換えると汗かきながらグルグル巻くだけです。
私がLOWギアで最も大切だと思っているのは

  「感じる力」  

「できる限りゆっくり巻く」と聞いてしまうとアングラーは
大半がゆっくり巻くことに意識が集中しがちになり結果的に
WEEDにルアーがコンタクトした瞬間等の状況変化に対して
把握や理解/対応が遅れる状況になるんです。
例えばクランクで「WEEDまみれに成ってしまう」という発言を
する方はこのコンタクト瞬間にまださらに巻いてしまっていると
私は推測の領域ですがこのように思っています。

実際に有名なプロアングラーの方が
「ハードベイトの時、魚が後ろに付いたら判る」

こんなことをおっしゃっていましたがまさしくこのことも同様です。


ワームなどのリーリング無しでロッド操作で操るルアーには
私は正直リールの質感やリールを通じて感じることは実際に
ほとんどソフト系を使わない私にはピンと来ないのですが
巻物にだけこだわるとこのリールを通して伝わるところから
「感じる力」を最大限の情報入力として活用しています。


是非一度この「感じることができる」リールを試してくださいな
普通のブレーキモデル、カルカッタコンクエストでもLOWギアモデルは
ほぼ同じような感じ方ができますので、私は無理までしてDCモデルを
買うぐらいであれば複数台の通常モデルと思っています。

速いとか軽いとかに注力しがちですが是非この時代だからこそ
「感じる/伝わる」などの感性に訴えるところを見直してみる事も
今一度味わうこともいいかと思います・・・・・・。
特にサンダーでデカイ奴を捕りたいのであればこの
巻くスピードやリールから伝わってくるWEEDコンタクト
また魚がチェイスしてきた瞬間の小さな変化を感じてください

私のお勧めで沢山の人がカルカッタコンクエスト200DC/201DCを
入手されてサンダーシャッド修行に出かけましたが確実に
デカイ奴を仕留めているのも上記の理由が技術等の科学的
見解で説明できない人間の狩猟本能
だと私は勝手に想像してます。
ぜひ一度LOWギア+巻き心地をハードベイト時間に投入してみてください。
きっと新しい発見や驚きがしばらくすると「あれ ホンマや!」となります。

あとバイブレーションなどは7:1のギア比+デジタルコントロールブレーキの
メリットを生かすためにメタニウムマグDC7を数個使い分けしております